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Channel: Live In Hermony And Love Will Set You Free 〜癒しのスラップステイック劇場〜
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終末思想

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曇り空の中、無数のおたまじゃくしみたいに星が流れる夢を見た。その夜、僕はよく知らない家族とレストランの一階でランチをしていて、地震が起きたのかなぁ?で、みんなで逃げようとしたんだけど、そのレストランの三階で赤ん坊の泣き叫ぶ声がする。妹がそれを助けに三階まで行ってしまうんだけど、僕は大袈裟なジェスチャーで彼女に戻ってこいのサインを送る。僕らがレストランを出るときにレストランは崩壊してしまうだろう。そこで目が覚めて。

 

家族の心配を他所に見ず知らずの赤ん坊を助けに行ってしまう妹の身勝手さ。それと、もしその妹が現実を見て、赤ん坊を捨てて僕らと逃げ延びるような世の中だったら面白くないだろう。なんかそんなことを思って、命に代えてでも愚行を冒す人がいて、それを許す国民がいて。

 

人間には野蛮性の中に支配欲と言うものがありますから、コントロールしたい、管理したい。でも、これだけ管理された世の中で管理されないものに価値が生まれて、上手くいかない、失敗だらけ。なんで機械みたいにうまくいくことだけを求める人がいて、皆それに迎合してしまうんだろう。

 

僕は本音では1999年で確かに人類は終わった。後は延命治療によって余生を生きているように思えて仕方ない。モーニング娘。の「LOVEマシーン」は音楽の歌詞とメッセージが死んだ。ことの証明のような詩内容だと思っていてそれがヒットした。それも終わってしまったことの証明だし「明日があるさ」は楽しい歌だけど昔の歌のリメイク。これが延命治療。それで2001年にアメリカでテロが起き、それも全部米政府の工作だったことをマイケルムーアが映画でバラした。米国が自信が完全に失い、属国の日本も同じように落ちていった。

 

まっ、僕の深層心理の中では未だにこの世界観が続いているのです。

赤塚先生の切り開いた世界が多分野に広がり、世の中を華やかに彩っていった。でも、その赤塚先生の尊敬していた手塚先生の描いた世界は終末思想そのものだった。赤塚先生の深層心理に手塚先生がいる。手塚先生は世界は上手くいかないと言い続けていた。

 

「良い子漫画だ、ヒューマニズムだとよく言われるけど、私の漫画は人間の負の側面を描いているんだから、本当はそこを見て欲しい」

手塚先生がずっと言ってきたことだ。永井豪が描いているような不健全かつ、危険な世界こそ先生の本音だったのだ。

 

「Too Late To Die」とヒロトは歌った。

ロックアンセム「Too Young To Die」の捩り。

「死ぬには遅すぎた」

ヒロトの深層心理にも終末思想がある。恐らく、優れた表現者の多くにそれがある。また、それをどう表現するかで作品の質も変わってくるけど。

 

「……望の聖書」と言う小話を作ったことがある。

「表現してはいけないものを表現してしまっているというヤバさ」

を自分の作品の中に感じることがある。でも、悲しいのは多くが説得力を持っていると言うこと。そう言う自分を時々解放したくなるときだってある。

 

終末思想の正体。それは僕が思うにヨーロッパ的没落思想なのではないでしょうか?ヨーロッパ的進歩主義の果てに没落がある。ロボットに歌わせたり、それが進歩だとかその歌を聴いて感動だとか、滅茶苦茶です。東洋思想やアメリカ原住民の思想で言えばどこかで進歩にブレーキをかける必要があるような気がしてならない。

 

「伝統を現代に」と謳った談志師匠は大衆を見放し、良い芸も悪い芸も含めてもう、飽きたと言って世を去っていった。

もうコントロール出来ないものはコントロールしない方がいい。夢に出てきた赤ん坊を助けに三階へ上がっていった妹を助けなかったのもそんな世の中の方が面白いんだと言う自分の価値観の現れなのかもしれない。

 

 

 

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